県連エベレスト街道トレッキング20日間コース その2 (デボチェ~ロブチェ)
10月30日 朝起きるとエベレスト(8848m)、ローツェ(8516m)、アマダブラム(6,856m)が朝日に照らされ美しい。朝食後、7:30 3720mのロッジを出発。シャクナゲの樹林帯を通り 8:04 ドゥドゥ・コシ川の左岸へ渡って 8:30 3830mの仏舎利塔とアマダブラムが見える写真スポットで休憩。12:30 Shomare村のPasang Lodge 4070mで昼食。14:00 ディンボチェのHotel Tasi Delek 4305mへ到着。ここは最後の村で、これより高地には村は無くロッジだけとなる。ディンボチェでは高所順応のために連泊となる。
10月31日 朝起きると、タボチェ 6495m、チョラツェ 6440m、アラカンツェ 6423m が月と共に観れて美しい。この日は高所順応日のため、8000m峰の登山経験があり一番元気なHさんは、早朝に出発してチュクンリ 5550mへ登ったが、それ以外の全員は7:30出発で近くのナガルゾンピーク(ナンカルツァン峰) 5073mをめざす。8:20 4400m付近の仏舎利塔 Dingboche Stupaの写真スポットでタボチェ6495mをバックにタルチョも入れて写真撮影。タルチョは祈願旗で、五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・風・火・水・地、すなわち五大を表現する。風にふかれる度にお経を読んでいるのと同じ意味があるという。9:40 4600m付近まで登って休憩、最も若いOさんは5073mをめざすが、それ以外はあまり無理はせずに周りの山々の絶景を観ながら1時間ほど日光浴をしながら高所順応をして下山。下山後はCafe 4410というヒマラヤの山奥とは思えない洒落たカフェで本格的なピザをいただく。
11月1日 朝食後、7:15 ロッジを出発。「エベレスト街道で最も景色の良いルートの一つ」と呼ばれるツォラ川の大きな谷の右岸上方の台地状の広く緩やかな坂道を登って行く。後ろにはアマダブラムからクスムカングルまでの大パノラマ。左手下方にはペリチェの村 4370mが見える。ここには病院があり、毎朝、高地から高山病患者がヘリで運ばれてくる。谷の向こう側にはタボチェ 6495m、チョラツェ 6440m、アラカンツェ 6423mが聳え立つ。10:00にトゥクラの橋 4600m を渡り10:30 Kala Pathar Lodgeで昼食。昼食後は4800mの慰霊碑の丘まで急登が続く。ここにはスコットフィッシャーなどのエベレストで亡くなった登山家たちの脾が、ヒマラヤの絶景を前に佇んでいます。13:10 ロブチェのOxygen Altitude Home 4930mへ到着。夕暮れ時には残照のヌプッツェが美しい。5000mに近いロブチェから上では気温も低く、ほとんどの人がKhumbu cough クーンブ咳と呼ばれる咳が止まらなくなり悩まされます。
11月2日 朝食後、6:15 ロッジを出発。9時頃ゴラクシェプ到着。ロッジに荷物をデポして荷物を軽くしてからエベレストBC(ベースキャンプ)5364m へ向かう。道中右手には見事なヒマラヤひだを有するヌプツェ 7855mの雄姿がずっと拝める。その先ではクーンブツェ 6636m、チャンツェ 7543m、ロー・ラ 6006mなどが現れる。最後にクーンブ氷河に降りて12:00 参加者7名全員がエベレストBC到着。記念撮影の後、ゴラクシェプのブッダロッジ 5160mへ戻る。高所順応のチェックと高山病対策のため毎日朝夕2回全員の血中酸素飽和度SpO2を測定していたが、70歳以上の2名のSpO2が危険値を下回ったために診療所で診てもらい、一人は一晩入院して酸素吸入をしてもらうこととなる。
11月3日 翌日、不調の2名のうち1名はExpedition用の酸素ボンベを背負って酸素を吸いながらカラパタール 5643mに挑戦することとなる。6:30頃ロッジを出発。10時少し前に7名全員が登頂に成功した。頂上からは、エベレスト8466m やプモリ 7161m、クーンブ氷河など360度見渡す限りの大展望が望めました。その後、ロブチェへ下山 15:05 ロッジ到着。