甲斐駒ヶ岳(2,967m)

2023年7月15日(土)雨のち曇り 
参加者 男性3名

2023年7月15日(土)5:30柏駅出発、連休初日とあって中央道は高井戸-相模湖間が40kmの大渋滞、ようやく渋滞を抜けて順調に走り出したかと思うと、双葉-須玉間が工事渋滞でわずか5kmに80分もかかるということで、この区間は下道経由で、諏訪で高速を降り、12時ころに仙流荘着。幸運なことに仙流荘の手前でバスを追い抜くことができたおかげで、南アルプス林道バスの大混雑の中、1台目の最後に乗ることができた。

途中の南アルプス林道では、周りの急峻な山々から南アルプスの奥深さに驚かされた。特に進行方向の左手には鋸岳の全貌を見渡すことができ、山頂近くに鹿の穴と呼ばれる小さな穴が開いているのも確認できた。

約50分で標高2032mの北沢峠 バス停到着、約10分下って長衛小屋キャンプ場に着いた。この日は午前中にすでに400人をバスで運んだということで、キャンプ場はすでにすし詰め状態。三段あるキャンプ場の一番奥にようやくテントを張れる場所を見つけてテント設営。ビールとワインで軽く飲み交わしてから明日に向けて早めに就寝する。下界は猛暑日が続く中、標高1980mのキャンプ場では涼しく眠ることができた。

2023年7月16日(日)曇りのち晴れ

山行:8時間34分 休憩:1時間47分 合計:10時間21分
長衛小屋 06:02-06:14 北沢峠 06:42-08:28 双児山南峰 08:28-08:37 双児山 08:46-08:51 双児山のルックアウト 08:51-09:37 駒津峰 09:51-10:26 六方石 10:36-12:11 甲斐駒ヶ岳 12:20-12:22 駒ヶ岳神社本宮 12:22-12:49 六方石 13:10-13:44 駒津峰 13:57-15:00 仙水峠 15:16-15:24 ガレ場 15:25-15:46 仙水小屋 15:52-16:24 長衛小屋

翌日は6:00 長衛小屋出発、リーダーのY氏のお腹の調子が悪く、北沢峠では朝一のバスが着いたばかりでトイレが長蛇の列で30分トイレ待ち、ストッパで治めて登山再開、8:37 双児山、双子山からは鋸岳への稜線がよく見えた。この辺からはハイマツの中に時折ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)が見られてきれいであった。9:37 駒津峰着、ここには広いスペースがあるので休憩するに最適です。しかも眺めも良く、展望スポットとなっています。駒津峰から先は岩稜帯となり、登りに差し掛かる直前に六方石があります。甲斐駒ヶ岳は約1400万年前の花崗岩で構成されています。頂上までは花崗岩が風化してできた真砂土が花崗岩の表面を覆って滑りやすく、登りにくい登山道となっています。ハイマツ帯から花崗岩地帯にかけては、ツマトリソウ(褄取草)、ゴゼンタチバナ(御前橘)、タカネシオガマ(高嶺塩釜)、カラフトホソバハコベ、タカネツメクサ(高嶺爪草)、コケモモ(苔桃)、ミヤマキンバイ(深山金梅)、オンタデ(御蓼)などの高山植物を見ることができました。

12:11 甲斐駒ヶ岳山頂到着、頂上からは本来ならば、鳳凰三山、富士山といった3000mクラスの百名山が並んでそびえる圧巻の景色が望めるはずが、あいにくの曇り空で眺望はなし。昼食を済ませて早々に下山開始。13:44 駒津峰まで戻り、ここからは上りのコースとは異なる仙水峠経由のコースを下り始める。仙水峠までの下りは急坂で脚にこたえました。

15:00 仙水峠着、ここからは摩利支天と甲斐駒ヶ岳を見上げることができます。仙水峠周辺は大きな岩が転がる岩塊地帯となっており、これらの岩石は白亜系の白根層群の頁岩が甲斐駒ヶ岳深成岩体の貫入により熱変成を受てできた接触変成岩、ホルンフェルスです。この岩塊地帯を抜けて15:46 仙水小屋着、水を補給してから北沢沿いに下る。北沢沿いの斜面ではウスユキソウ(薄雪草)、ヤマブキショウマ(山吹升麻)、ハクサンオミナエシ(白山女郎花)などの高山植物を見ることができました。16:24 長衛小屋到着。

2023年7月17日(月)快晴

当初は仙丈岳へ登る予定であったが、前日の甲斐駒ヶ岳登山での疲れもあり、下山後テントを撤収してから16:00の北沢峠からの最終バスに乗るのは困難と判断して、7:20のバスで帰ることに決定。快晴のため、南アルプス林道からは穂高から槍ヶ岳までの北アルプスを見ることができた。またバスの運転手さんは途中バスを止めて、南アルプス林道で見られるビランジ、ニョホウチドリ、レンゲショウマなどの高山植物を紹介してくれました。8:20 仙流荘着。

仙流荘からは、近くの中央構造線溝口露頭に8:50に寄り見学、ここでは西南日本を九州東部から関東へ横断する世界第一級の断層を直に観察することができた。

その後、9:15桜で有名な高遠城址公園に寄る。ここからは中央アルプスが見えた。

10:00ころ晴ケ峰展望レストハウスに寄る。ここからは美ヶ原や霧ヶ峰そして東側には、大きく裾野を広げる八ヶ岳や蓼科山を見る事ができた。

10:45 諏訪湖の畔に建つ重要文化財の片倉館に立ち寄り、千人風呂で入浴し、山の疲れを癒す。

12:30 茅野市のそばきり吉成で本場の玄蕎麦を味わう。

13:35 メルヘン街道を通って標高2117mの麦草峠を越え、白駒の池入り口有料駐車場着。白駒の森を通って、標高2115mの白駒池を散策。

その後、白樺群生地を通ってメルヘン街道を下り、中部横断道の無料区間を通って、佐久北ICから上信越道に入る。連休最終日のためか、普段は混まない上信越道でも渋滞にはまった。途中の軽井沢付近では高岩などの上州の岩山を見ながら、そのうちぜひ登りたいと思った。その後、上越道でも渋滞にはまり、19:30ころに柏到着。運転手のYさんお疲れ様でした。

コケモモ(苔桃)

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